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翔の口の中に包まれる。

「……っ」

こんな行為なんて雑誌でしかみたことない。
人生初だ。

与えられる刺激に、俺は軽くパニックになっていた。

妖しく翔の舌が絡み、チュッと吸い上げられる。　
一瞬、そのままつられて欲を吐き出してしまいそうになり、それを耐えてると、声なんか我慢できなくなってしまった。

「やだっ……やっ……やぁ」

翔は、根本を刺激しながら、舐めあげてくる。
添えられた指が、吐精を促すように、やわやわとそのまわりを触りながら、的確にポイントをおさえてくる。
男同士なら、どうされたら気持ちいいなんかお見通しなのだろう。

押さえてた拳をギリっと噛んだ。

閉じる目から、涙がおちた。
どうしたらいいのかわからない。
理性という名の、最後の壁をぶち壊された。

俺は、体を震わせながら、閉じようとししてた膝の力を抜いた。

「はぁっ……」

吐息をつきながら、おそるおそる翔を見下ろせば、こちらを見上げてる翔と目が合う。
目眩がしそうなほど、卑猥な光景。
彼は、俺をくわえたまま、笑んだようだった。

「……っ」

翔は、目を伏せ、一際、力強く吸い上げてきた。
瞬間、もっていかれそうになり、俺はふるふる首をふった。

「しよ……っ！……あ…だめっ」

「……ん。味、濃くなってきた」

くちゅっと音をたてた翔は、大きな手のひらで俺を握りしめなおし、顔を上下させて俺を追い上げていく。
体の中の大きなうねりが、出口を求めて暴れだした。

我慢できない……！

俺は、声をとめることもできず、シーツを握りしめたまま、体をのけぞらせた。

「……ぁんっ、んっ……やっ……出るっ……」

「いい…………出せ」

「やだっ……！」

「……ほら」

囁いた翔が、舌をねじ込み、ぎゅうっと吸い上げてきた。

瞬間目の前が弾け、
　

「あっ……ああ！」


俺は、翔の口内に、放った。