キラキラ
第24章 バースト5
指一本と二本じゃ、雲泥の差だ。
俺は、押し広げられる動きに痛みが伴うのを、ひたすら耐えた。
なにかを受け入れる場所じゃない器官を使うのだから、きっとこんなの当たり前。
確か、かずも言ってた。
痛いよ?でも気持ちいいよって。
これ、我慢してたら、きっと………。
「潤?………潤」
「え……」
我にかえって、目を開くと、翔が心配そうな顔で、俺を見つめてる。
「すげー苦しそうなんだけど…平気か」
「………大丈夫………あ」
ギりっと噛んでた唇を、小さくあけた。
首をのけぞらして、苦しさを逃がす。
足を踏ん張り、腰を浮かした。
翔が動かす指をとめて、じっと俺を見てるのが分かった。
「………大丈夫だから」
小さく言うと、翔は、少し首をふった。
「………嘘つくなよ。そこまで我慢させてまで、やるつもりはねーよ」
「やっ……やめたらやだ………」
言いながら、指を抜きかけた翔の手首を、慌てて手を伸ばし、掴んだ。
翔が、なんで?、というような不思議そうな顔をする。
「……ちょっと休憩しようぜ? 痛いだろ」
「痛いよ。でも、これがそのうちそうじゃなくなるって。かずが言ってた」
「………かずが」
翔は、ぶっと吹き出した。
「なんちゅー会話してんの、お前ら」
俺もクスクス笑った。
指を入れられたまま、する会話でもないけど、なんだかおかしかった。
体が揺れると、入り口がキリキリして変な感じ。
翔の指を、体の奥で締め付けているから、なんだか疼くし。
だけど、こうやってお互い笑顔がでると、俺らの間に流れてた妙な緊張感は、確かに消え、穏やかないつもの空気に、いつのまにかすりかわっていた。
恥ずかしさもどっかいってしまって。
二人でひとつのことをしようとしてる、いわば共同作業のような。
結婚式のケーキ入刀みたいな。
今からしようとしてることも、なんでもないことみたいな、そんな気分になった。
………そんな雰囲気に後押しされて、少し大胆な要求をしてみた。
多分有効だと思うんだ、俺は。
「………あの………キスしながらして。それならきっと痛くない」
火照る頬で、ぼそっと言えば、翔は、「……オッケー」と、柔らかく頷いた。
「………可愛いこと、言ってくれんじゃん」
「………だから。可愛くなんかないってば…」
そっと目を閉じた。
俺は、押し広げられる動きに痛みが伴うのを、ひたすら耐えた。
なにかを受け入れる場所じゃない器官を使うのだから、きっとこんなの当たり前。
確か、かずも言ってた。
痛いよ?でも気持ちいいよって。
これ、我慢してたら、きっと………。
「潤?………潤」
「え……」
我にかえって、目を開くと、翔が心配そうな顔で、俺を見つめてる。
「すげー苦しそうなんだけど…平気か」
「………大丈夫………あ」
ギりっと噛んでた唇を、小さくあけた。
首をのけぞらして、苦しさを逃がす。
足を踏ん張り、腰を浮かした。
翔が動かす指をとめて、じっと俺を見てるのが分かった。
「………大丈夫だから」
小さく言うと、翔は、少し首をふった。
「………嘘つくなよ。そこまで我慢させてまで、やるつもりはねーよ」
「やっ……やめたらやだ………」
言いながら、指を抜きかけた翔の手首を、慌てて手を伸ばし、掴んだ。
翔が、なんで?、というような不思議そうな顔をする。
「……ちょっと休憩しようぜ? 痛いだろ」
「痛いよ。でも、これがそのうちそうじゃなくなるって。かずが言ってた」
「………かずが」
翔は、ぶっと吹き出した。
「なんちゅー会話してんの、お前ら」
俺もクスクス笑った。
指を入れられたまま、する会話でもないけど、なんだかおかしかった。
体が揺れると、入り口がキリキリして変な感じ。
翔の指を、体の奥で締め付けているから、なんだか疼くし。
だけど、こうやってお互い笑顔がでると、俺らの間に流れてた妙な緊張感は、確かに消え、穏やかないつもの空気に、いつのまにかすりかわっていた。
恥ずかしさもどっかいってしまって。
二人でひとつのことをしようとしてる、いわば共同作業のような。
結婚式のケーキ入刀みたいな。
今からしようとしてることも、なんでもないことみたいな、そんな気分になった。
………そんな雰囲気に後押しされて、少し大胆な要求をしてみた。
多分有効だと思うんだ、俺は。
「………あの………キスしながらして。それならきっと痛くない」
火照る頬で、ぼそっと言えば、翔は、「……オッケー」と、柔らかく頷いた。
「………可愛いこと、言ってくれんじゃん」
「………だから。可愛くなんかないってば…」
そっと目を閉じた。