
キラキラ
第27章 かげろう ~バースト6~
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相葉くんとのデートコースはだいたい決まってる。
いつもの本屋や、スポーツ店なんかを一緒に見て回り、やってきた家電量販店。
最新のスマホや、ゲーム、パソコンなんかを、あーでもないこーでもない、といいながらまわるのは、楽しい。
今日は、何故か健康器具なんかが売ってるところに足をとめ、お試しのマッサージチェアに並んで座ってる俺たちだ。
いつもは、お年寄りや、おばちゃんたちが占領してるこのスペース。
たまたま今日は誰もいないから、やろやろ、と二人で笑って座ってみた。
相葉くんのは、内蔵されたローラーが背筋にそってコロコロ上へ下へ動いてるらしくて。
「あー気持ちいー」
だらしなく両足を投げ出して、気持ち良さそうに目を閉じてる。
そんな相葉くんをみて、くすりと笑った俺も、自分の椅子のスイッチをいれて、背もたれにそっと背を預けてみた。
すると俺が座ってるやつは、軽いモーター音とともに、うねうねと肩のあたりの機械が動き出した。
おばちゃんたちには気持ちいいんだろうが、肩こりしていない俺には、見当違いなマッサージだ。
「……ぁはっ」
くすぐったくて、思わず変な声をあげて笑ったら、相葉くんが、驚いたような顔をこちらに向けて、何故だか真っ赤になってた。
「?」
一瞬気になったものの、気持ちいいんだか痛いんだかよく分からないこの椅子に、再び、肩をいいようにもまれ、アハアハと笑ってしまう。
「いたっ……はっ……ぁあ」
「ちょっ……かず!あっち!あっち行こう。ストレッチ」
相葉くんが焦ったような顔で、スイッチを切り立ち上がった。
順番待ちの人もいないのに、せっかちだなぁ、と思いながら、
「……?うん」
妙に急かされ、移動した。
それから、必要ないのに血圧をはかったり、ストレッチ用のゴムを引っ張って体の柔らかさを競ったりして、遊んだ。
相葉くんは、スポーツをしてるだけあって、すごく柔らかかった。
俺は……まあまあだ。
相葉くんとのデートコースはだいたい決まってる。
いつもの本屋や、スポーツ店なんかを一緒に見て回り、やってきた家電量販店。
最新のスマホや、ゲーム、パソコンなんかを、あーでもないこーでもない、といいながらまわるのは、楽しい。
今日は、何故か健康器具なんかが売ってるところに足をとめ、お試しのマッサージチェアに並んで座ってる俺たちだ。
いつもは、お年寄りや、おばちゃんたちが占領してるこのスペース。
たまたま今日は誰もいないから、やろやろ、と二人で笑って座ってみた。
相葉くんのは、内蔵されたローラーが背筋にそってコロコロ上へ下へ動いてるらしくて。
「あー気持ちいー」
だらしなく両足を投げ出して、気持ち良さそうに目を閉じてる。
そんな相葉くんをみて、くすりと笑った俺も、自分の椅子のスイッチをいれて、背もたれにそっと背を預けてみた。
すると俺が座ってるやつは、軽いモーター音とともに、うねうねと肩のあたりの機械が動き出した。
おばちゃんたちには気持ちいいんだろうが、肩こりしていない俺には、見当違いなマッサージだ。
「……ぁはっ」
くすぐったくて、思わず変な声をあげて笑ったら、相葉くんが、驚いたような顔をこちらに向けて、何故だか真っ赤になってた。
「?」
一瞬気になったものの、気持ちいいんだか痛いんだかよく分からないこの椅子に、再び、肩をいいようにもまれ、アハアハと笑ってしまう。
「いたっ……はっ……ぁあ」
「ちょっ……かず!あっち!あっち行こう。ストレッチ」
相葉くんが焦ったような顔で、スイッチを切り立ち上がった。
順番待ちの人もいないのに、せっかちだなぁ、と思いながら、
「……?うん」
妙に急かされ、移動した。
それから、必要ないのに血圧をはかったり、ストレッチ用のゴムを引っ張って体の柔らかさを競ったりして、遊んだ。
相葉くんは、スポーツをしてるだけあって、すごく柔らかかった。
俺は……まあまあだ。
