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キラキラ

第28章 🌟🌟🌟🌠


……確かに綺麗な姫様だと思う。

ミヤさん同様、華奢で小柄な体つきをしてる姫。
今日着ている上品な濃紺のワンピースがよく似合ってる。

いつもアップにまとめられてる髪の毛は、今日はおろされていて、いつもより、幼く見えて可愛らしい。

タレ気味の目は優しく、整った鼻梁と、花びらのような唇は、思わず目を引く美しさ。

女の好みにうるさいショウちゃんと、ジュンが、こぞってアプローチするのもわからないでもないよね。


でも……


俺は、彼女の少し後ろにひかえるミヤさんに目を向けた。

常に控えめに、気配を消すようにサトコ様に寄り添ってて。
時々信じられないくらい穏やかな目で、サトコ様を見つめてるその色は、まぎれもなく恋をしている目。
知ってはいるけど、目の当たりにすると辛い。

俺はね、ミヤさん。

初めて大の国で、あなたを見たときから、片時も忘れることができないんだ。

こんなに、俺の心にピンポイントで飛び込んできた人っていないってくらいの衝撃をうけたんだよ。

女の子を見ても可愛いなと思えるから、俺は別に男しか愛せないわけじゃないと思う。

ミヤさんだから……ミヤさんだから、好きになったんだ。

立場上おおっぴらにできる想いではないのは、よくわかってるつもりだけど……仲間内に、この想いが駄々漏れなのは許してよね……


俺の視線を感じたのか、ミヤさんがちらりと俺を見た。


「…………」

「…………」


視線が交差する。


あなたがサトコ様を好きでもいい。
俺は、やっぱりあなたが好きだ…


想いをこめて見ていたら。


「さあて……そろそろ帰ります、マサキ様」


すかさずその間に、ずいっと仏頂面の姫様が割り込んだ。


すっげータイミング!


目線だけで、殺されそうな冷ややかな眼差し。
それ浴びた人、石にできるんじゃない?ってくらいの。


……ダメだ。マジウケる(笑)


思わず、プッと笑ってしまって、ユーリに不審がられてしまった。


「……変な兄上。ね、サトコ様」

「ねぇ……どうしたんでしょうね」


笑ってない姫様の目。
対照的にその後ろで、クスクス肩をゆらすミヤさんの、まあ可愛いこと!!

俺は、デレデレと緩む頬をおさえることができなかった。

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