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キラキラ

第3章 フラワー

舌を這わせ、舐めあげては、先端にキスをし、またくわえなおす。

そのたびに、翔くんが、口の中でうごめいて、ぎゅうっと張りつめた。

先端から流れ出てくる蜜を味わいながら、ちゅっと吸って、うっとりと翔くんを見上げる。
翔くんは、苦しげに眉をしかめ、目をつぶりながら小さく声をあげた。

ダイレクトに伝わってくる翔くんの反応が、嬉しい。

最初は、耐えてた翔くんも、ついに吐息を漏らし始めた。

「ん…………あっ…………」

艶のある声に、煽られる。

必要以上に水音を響かせながら、指も添えて上下に刺激を与えると、翔くんの腰が動いた。

「……あ…………じゅ……ん……」

余裕のない声に、さらに煽られ、俺は力一杯吸い上げた。


「……あっ……も、離せ……」

離す気なんてさらさらない。
このまま、高みへ引っ張りあげてあげる。

「だめだっ……てっ!……こらっ……っあ」

そろそろかな?

俺は、よりいっそう与える刺激を強めてみた。

「…ちょっ……もう出……る」

首を振って、震える手が俺の髪をつかむ。
開かせてる足も、小刻みに震えてる。

もう何もかもがいとおしくて。

喘ぐ声も、さっきからとめどなく流れ出てくる蜜も、全部受けとめてあげる。

苦しげに、焦ったような翔くんが、揺らぐ大きな目で、俺を捉えた。

目があった。

……通じるかな?

目だけで頷いた。

いいよ……このまま。

「……んっ……マジ……かっ…………ああっ」

翔くんが、嫌だというように激しく首をふった。

一瞬、口の中で大きく張りつめたかと思ったら、次の瞬間、ぶわっと、苦味が広がる。

びくびくっと翔くんの体が震えてる。

俺は、全て出たのを見計らって、こくりと飲みこみ、まだ震えてる翔くんを吸い上げて、ゆっくり体をおこした。

ハア、ハア、と荒い息をしながら、翔くんは、両手で顔をかくしてる。

「…………バカじゃ……ね?……お前……」

「なんで……?」

俺は、にっこり笑って翔くんに覆い被さり、隠してる手をはずした。
額に浮いた汗と、潤んでる目が、今の快楽を物語ってる。

俺は、チュッと額にキスをして、額と額をくっつけた。

「気持ちよかった?」

「………」

まだ、肩で息をしてる翔くんは、赤くなって目をそらした。

「……飲むかよ、普通……変態」

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