テキストサイズ

キラキラ

第3章 フラワー

俺は、くすっと笑って、頷いた。

「そうだよ。……俺、翔くんには、変態になれるもん」

「……はっ……」

俺と目をあわせて、翔くんは、力なく笑った。

額の汗を指でぬぐってあげると、翔くんは気持ち良さそうに目を細めた。

「……ねえ」

片手で翔くんの後ろに、指をはわす。

どきっとしたように、翔くんが目を開いた。

「……いい?」

もう片方の手で翔くんの腕をつかみ、俺自身に
誘う。

「……翔くんと繋がりたい」

さっきの乱れた翔くんのおかげで、俺も限界だった。翔くんの神経質そうな指が触れただけで、果てそうになって、全力で耐える。

何回かゆっくりまばたきをして、翔くんは、ふっと笑った。

「……ああ。いいよ」

「………ありがと」

俺は、翔くんの濡れた唇を塞いだ。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ