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キラキラ

第3章 フラワー

二本の指を最後まで埋め込んで、そのまま、じっと様子を見てると、翔くんが、ぎゅうっと瞑ってた目を少し開いた。

「……?」

「……平気?」

「ん…………」

半分開いたうっとりとした目が、あまりに綺麗で、俺は思わず、なかに入れたままの指を、ぐっと曲げた。

とたんに、翔くんの体がびくっと跳ねた。

試しに、その指で内壁をさぐるように、ゆっくり曲げたり伸ばしたりしながら動かしてみる。

「じゅ……ん……っあ」

翔くんは、苦しげに眉をしかめて、首をふる。

と。

「あっ……」

ある一点で、翔くんが、ひときわ甘い高い喘ぎ声をだした。

「……ここがイイの?」

嬉しくなって、俺は、みつけた場所を、指でぐっと押した。

「あっ!……じゅ……っん!!」

……翔くんが、感じてる。

俺は、翔くんの色っぽい喘ぎ声をもっと引き出したくて、執拗に攻め続けた。
もっと……もっと、もっと。

「だっ……あっ………やめっ…っ!」

震えてる足が切なげに開き始めた。
翔くんが、激しく首をふる。
感じすぎて、コントロールができないみたいだ。
こんな乱れる翔くんは貴重だ。
俺は、こくっと、息をのんで、さらに、せめたててみる。

「ちょっ……んっ……まてっ……て……」

額に汗がうき、翔くんの目尻に涙が浮かぶ。
俺は、翔くんの唇や、胸にキスを降らすが…

「いいっ……加……減に……あっ……しろっ!……こらっ!!」

…半ば、逆ギレ同然に怒鳴られた。

あ……怒った(笑)

俺は、くすくすわらって、ごめんごめん、と謝り
指をゆっくりぬいた。
翔くんは、浅い息をしながら、抜かれる感覚に身ををよじらせた。

「お前…ベッドの上だと……性格変わるタイプ?」

翔くんは、大きな目に涙をためて、恨みがましく俺を睨み付ける。

…赤い顔に、涙目で、そんなんされたって、煽ってるだけだっての。

「……かもね」

「かもね……って」

「……挿れるよ?」


俺は、翔くんの両足を抱えあげ、限界間近の自分を、翔くんの後ろに押し当てた。

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