無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

翔くんの表情が一変した。

一気に緊張した面持ちになり、潤んだ瞳が不安そうに揺れる。

なにその顔……

なんだか、すごく可愛い。

さっきまで、ちょっぴり苛めてたのが申し訳ない気分になってくる。

でも、だからといって、ここではやめれない。
もう俺も限界だった。

俺は、翔くんの足をぐいっと持ち上げ、もう一度「いくよ？」と声をかけて、……腰を少し、進めてみた。

「…………っ」

「……んっ……翔くん、力、抜いて」

「あ……ムリ…っ…」



先端を少し入れただけで、ぎゅうぎゅう締めつけてくるから、思わずこっちも、爆発しないよう腹に力を入れないといけなかった。

俺は、翔くんのとじられた瞼に、キスをして、うすく開かれた唇にもキスをした。

「息……はいて？…さっきみたく」

「はっ……あ……」

言われるままに、翔くんがゆっくり息をはいてる隙に、また少し腰をすすめた。

「んんっ……」

翔くんの眉が苦しそうに歪む。

「ちょっ……翔くん……」

締め付けてくる力が半端じゃない。
俺は、全力で、耐える。
汗が、にじみ出てきた。

唇をかみしめて、翔くんの中心に触れた。

痛みか緊張か、すっかり元気がなくなってる。
そっと握り、緩やかにスライドさせる。
緩急をつけて、握りこみ、先端を軽くいじると、ぐぐっと、質量が増した。

「あっ……んっ」

同時に、翔くんの綺麗な背中が、しなった。

締め付ける力が、ふっと緩み、その隙にまた少し腰をすすめた。


「やっ……ああっ」

「翔くん…上手。もう一回息はいて？」

ハアハアと息をついてる翔くんが、首をふった。

「も…ムリ……」

「痛いの？」

「……いや」

「苦しい？」

「………なんか………変になる…」

「……変になってよ」

「………」

「大丈夫だよ……俺がいるよ」

不安そうな顔。
受け入れたいのに、思うようにできなくて、初めての感覚に戸惑ってしまって、たちどまってしまってる……そんな顔。

優しく唇を塞ぎ、舌をからめとった。
角度をかえながら、次第に深く。

「……んっ……」
　
翔くんが甘い吐息を漏らした。

……タイミングを見計らって、一気に貫いた。