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キラキラ

第3章 フラワー

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S


下半身を襲う、強烈な違和感。
潤が、入ってきてるのが分かるけど、緊張してしまって自分の体がどうにも強ばって、無意識に押し出そうとしてる。

気持ちは受け入れたいのに、体がついてこない。
すごく感じてしまってるのか、そうでないのかも分からなくなり、あたまの中は、ぐちゃぐちゃだ。

(も……ダメだ……)

そのバランスに耐えれなくなり、思わず、ムリだって、口走ってしまう。


潤が、なだめるようにしてくれたキスに、一瞬意識を持っていかれた。
舌をからめられ、柔らかい唇で、優しくついばまれる、俺の好きなキス。

「………んっ……」

……ふっと口をついてでた吐息のタイミング。

ねらいすましたかのように、潤が、一気に貫いた。

体を電流が、走り抜けた。

「っ……あああ!」

背中がのけぞり、思わず唇を離し、潤にぎゅっとしがみついた。

「………翔くんっ……」

「…あ………」

潤が、俺の名を呼ぶ。

俺は、目をつぶり、しがみついたまま小刻みに首をふる。

これ以上ない刺激に、体が過剰反応した。
体の一番奥に、楔をうちこまれたのが分かった。

頭が一瞬真っ白になった。

「翔くん……目をあけて?…俺を見て」

ぴたぴたと、潤の大きな手が、俺の頬に触れる。
微かに震える声に、我にかえり、閉じてた瞼をそろそろとあけた。

潤が、幸せそうな顔で笑んでいるのが、ぼんやりと見えた。

「……全部はいったよ」

「……え?……」

「……翔くんと俺 繋がったよ……」

そういって、キスをおとしてきた。

唇をうけとめて、意識を下腹部にもっていく。
熱いものが、体の最奥で脈打ってる。

潤が、俺のなかにいる。

肌と肌がぴたりとくっついて、潤の体温が体の中からも外からも感じれる。

……これ以上なく、寄り添えて近くにいる。

「……ごめんね、最後は強引にしたけど。入んないのが、痛いんじゃないなら、一気にって思って」

潤は綺麗に笑って、もう一度キスをした。

俺は、キスしながら、頷いた。何度も頷いた。

「潤……」

「翔くん…?」

唇を離し、潤を見上げて、俺も笑った。

「…………嬉しいよ」

潤の顔が、今日一番の笑顔になった。











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