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キラキラ

第3章 フラワー

目の前がスパークしたかのような、快感。

体の最奥に、潤の熱がほとばしり、ほぼ同時に、俺も果てた。

「はあっ……はあっ…あ……」

崩れ落ちてきた潤の体を受け止め、俺は、荒い息を繰り返す。

潤も、肩で激しく呼吸して、俺の上で目を閉じてる。

「は……あ…翔くん………大丈夫?」

やがて、潤は、ゆっくり肩肘をついて、起き上がり心配そうな目で俺をのぞきこんだ。
ポタリと、また汗が、おちてきて、潤は慌てて、あ、ごめん、と俺の肌をぬぐった。

「……ん。大丈夫……」

ちょっと笑って、潤の背中にまわしてた手をはなし、前髪をかきあげた。
汗だらけだ。
ライブの後並みだ。

「気持ちよかったね……」

笑顔で、キスしてくる潤に、そうだな、と返すには恥ずかしくて、曖昧に頷いた。

潤は、クスリと笑って、俺の髪を触りながら、目をあわせ、もう一度唇を重ねてきた。

「……ん……」

ついばむようなキスに、笑顔が漏れる。

キスの合間に囁かれる言葉。

「翔くん……大好き…」

心地いい低い声で、繰り返されると、嬉しいんだけど、どうにも照れてしまい、思わずぺちぺちと潤の背中を叩いた。

「……重い」

「いいじゃん」

「……離れろ」

「えー……翔くんの中、気持ちいいから出たくない」

「ばっ……!早く抜けよっ!」

繋がったままだったのを思い出して、真っ赤になって、潤の胸を押し戻した。

えー……やだなあ、とぶつぶついいながら、潤の体温が体内から消えた。
同時に一緒に、潤が出したものが出てきて、ついでに、俺が吐き出したものやら、二人分の汗やらで、俺の体は大変なことになってた。

「……シャワーあびる?」

「当然」

「行こっか」

潤が、支えて起こしてくれたものの、膝も脚も腰も笑ってしまい、どこにも力が入らない。
立ち上がろうとして、ベッドに突っ伏してしまった。

「うあ……立てねぇ……」

「翔くん、生まれたての子鹿みたい(笑)」

「るせーぞっ!」

潤は、ケラケラ笑って、

「……よっと」

俺を担ぎ上げた。

「……じっとしててよ?」

「………うん」

潤の背中にしがみつき、俺は、ちょっと嬉しくなって、こっそり笑顔になった。

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