キラキラ
第31章 イチオクノ愛
松兄のマンションについた。
「とりあえず、おまえ、風呂入れ。で、ついでにそいつを洗ってこい」
松兄が、やれやれという顔で、俺とリーダーを見て、顎でバスルームを指した。
リーダーは、うん、と小さくうなずいて、俺を抱えてむかう。
てっきりどこか食事に行くんだと思ってたから、直で松兄んちに来たことにちょっと驚く。
でも、もともと松兄は料理上手だし、リーダーは外にでるの嫌うし、松兄とリーダーが会うときはこんなものなのかな、と思った。
「おまえ、ラッキーだな……こんなとこまで来ちゃってさ」
言いながら、リーダーはバスルームの扉をあけ、俺を黒いタイルにそっとおろして、よしよしと頭を撫でてくれた。
うん……ありがと。助かったよ?リーダー。
俺は、クンと鼻をならして、リーダーの手のひらをペロッと舐めた。
「なんでかな……なんかさーおまえ、なんかほっとけなかったんだよなぁ」
リーダーは独り言をいいながら、立ちあがり、ごそごそとTシャツをぬぎ、ジーンズも脱いで真っ裸になってゆく。
…………あ、リーダーも入るのね。
パタンと扉を閉めて、佇むリーダーを、見上げた。
相変わらずいい体。
華奢なようで、つくとこはしっかり筋肉がついてるリーダーの裸は綺麗だ。
もう昔のように、メンバー一緒に風呂に入ることも少なくなってるから、ひさしぶりに見たかも。
ほーっとしてると、リーダーは、よっこらしょ。と椅子に座り、足の間に俺を囲って、ぬるめのシャワーをかけてきた。
「おっしゃ。きれいにしてやるからなー」
突然目の前にあらわれたリーダーのモノから、慌てて目をそらした。
ちょっとタンマ。これはさすがに照れる!
俺がギュッと目を瞑ったら、リーダーは、鼻唄を歌いながら、俺をワシャワシャと泡だらけにしていった。
気持ちいいな……。
リーダーの長い指が俺の体をなでてゆくのが、心地いい。
シャワーできれいに洗い流してもらい、はい、できた、と言われて、俺は体を犬みたいに震わせてみた。
パパパっと水滴が散り、リーダーがははっと笑った。