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泣き虫ルームメイト AM & 遠回りのルームメイト SN

第1章 泣き虫ルームメイト1 まー



田舎のガキどもは 恐ろしく身体能力が高く、
けもの道みたいなとこを全力疾走する上に
サルみたいにするする木登りしたかと思うと 
今度は ムササビみたいに高いところから
飛び降りたりする


自慢じゃないが こちとら都会っ子だぞ
いくら運動神経が良くたって 経験値の差がものをいう


大抵の事には 軽々とついていけてたんだけど
オレが木から落っこちて 足を骨折したのは 
ある意味 当然の出来事だったのかも知れない


「いってぇぇぇぇ」


日頃 強がっていても そこはまだガキンチョ
生まれて初めての入院生活は 心細くて退屈で、
しかも骨折した足が痛いし
ギプスは蒸れて痒いしで とにかく最悪だった



それでも なんとか楽しみを見つけてしまうのが
オレの長所

動けるようになったらすぐ、松葉づえをついて
病院中を探検開始


そのうちに ナースステーションで こっそりお菓子貰ったり
1Fの売店の可愛いおねーさんとお喋りしたり、
漫画読ませてもらったり
それなりに楽しみを見つけて過ごしていたんだけど


ある日 運命の出会いをする

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