制服の魔法 !後編!
第1章 すれ違い
私は織人くんをたくさんの女子の中から見つけ出す
『ッ!待って織人くんーー!』
私の呼び声に気づいたのか振り返る
「どうしたんだ?蓮と仲直りできたか?」
『なんでッ…なんで言ってくれなかったの?」
突然のこと過ぎて頭がついていかない
でも少しでも信用してくれてると思った。
「港からきいたのか…。まぁそういうこと。ごめんな夏目」
『ヒック…だめだよ…うぅ』
寂しさが溢れてくる
これまでの織人くんとの思い出が頭を駆け巡る
「前から決まってたんだ。でもまだいなくならないよ。夏目…俺のために泣いてくれて嬉しい。」
これまでにない優しい声…
本当にもうお別れ?
「本当だったら…すんなりここを出るつもりだったんだ。でも…すんなり出れなくなった。惜しいものを見つけたから…。」
『私だって、接点なかったらどうでも良かったよ…。でも…でもっ!まだいなくなって欲しくない』