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第3章 あいわな A×N





ダメだと思ってたら、結果はオッケー。

しかも、

「ご飯作りすぎちゃったから、
今から呼ぼうと思ってたの。」って。


「…ふふ。」

思わず顔がニヤけてる。
俺ってこんなに単純だったっけな。


返ってきたメールは、思ってたより
何倍も嬉しい言葉で溢れていて。

相葉さんに会える。
相葉さんの手料理も食べられる。
しかも、俺を呼ぼうとしてたって…。


すぐにフラグをたてて保護をしておく。

こうやって、大切なメールがまた増える。

フラグの付いたメールは、
全部相葉さんからのもの。

気持ちが悪いのは百も承知。

バレなきゃ何の問題もない。


「じゃあ今から行くわ。」

素っ気ないかな?これじゃあ。

「すぐに行くから待ってて。」

何かこれでもないような…。


メールの一言でこんなに迷ってる。
相葉さん相手に。


「じゃあ今から行くわ。」

無難な返事をして、玄関を飛び出す。

片手には車の鍵と家の鍵とゲーム。
財布は…ね。


ゲームは口実。

相葉さんの家にゲームだけをしに行くのって
今日だけじゃないから、怪しまれないように。


ただ会いたくなって、
車に乗り込んで相葉さん家に向かう俺。


「やばいよなぁ…。」

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