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sugar-holic2

第11章 約束を叶えるために

「付き合って間もないのかい?」

私の反応に、おじさんは何か勘違いしたみたいだ。

うんうんと小刻みに頷いて

「名字で呼び合うなんて、初々しいねぇ」

私と倉田くんを見て、わははと笑っている。

あ…そんな風に見えたんだ。

「いえ、あの…」

どう答えようか困ってしまうと

「もう行こうぜ」

足を拭き終わった倉田くんが、下駄を履いて立ち上がった。

「あ、待って」

急いで足を拭こうと腰かけて足を持ち上げる。

すると、足湯に浸かっていた部分が赤く色付いていた。

「ねぇ、見て!!足、真っ赤」

線で引いたように膝上と下で肌の色が違う。

そのあまりの違いに楽しくなって、倉田くんに見せようとすると

「血行が良くなった証拠だな」

何故かおじさんが会話に入り込んできた。

「うん。すっごくポカポカする」

「しばらく火照って、靴下穿けないよ?」

「あー、そうかも」

足を拭きながらおじさんと話を合わせていると、倉田くんが屈みこんでいた。

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