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sugar-holic2

第12章 その為の計画

不審がる倉田くんを連れて宿に戻った。

「なぁ、アンタの行きたかった場所って、足湯?」

うーん、そう思っても仕方ないよね。

温泉街彷徨いて、足湯に入っただけだもん。

「そこもアリで」

ニッと笑ってみせると、倉田くんは片方の眉をしかめた。

「とりあえず、部屋に戻ろ?」

釈然としない表情のままの倉田くんの手を引いて部屋に入った。

さて、と。

さっき倉田くんが寝てたうちに備品チェックはしたから、準備するのは…

「ねぇ、こっち来て」

倉田くんを手招きして、洗面所へ誘った。

そして、お風呂場に続く扉を開くと

「え…うわ…!!」

「ね、凄いでしょ!?」

雄大な北アルプスを堪能できる露天風呂付の客室。

その触れ込みの通り、目の前にパノラマのように拡がっている。

そして、日本庭園の一角のような雰囲気を醸し出しているお風呂場には、岩で作った露天風呂。

その側にはカエデが植えられていて、赤く色づいた葉っぱが風に揺れている。

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