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sugar-holic2

第12章 その為の計画

「倉田くん?」

見上げると、驚いたままの表情を浮かべていて…

やった!サプライズ成功かな?

「せっかくだから入れば?」

「今!?」

「うん。夜になったら景色見えないかもよ?」

露天風呂周辺は照明があるけど、山とか庭の景色なんかは暗くなったら臨めないだろう。

「お風呂に入りたいんでしょ?」

すると、ニヤリと苦笑いを浮かべて聞かれた。

「それ…さっきの仕返し?」

「何でよ!?」

仕返しって…さっきの足湯での?

そうじゃないのに。

「そうじゃなくて、リラックスして欲しいなって思って」

「は?」

「前に言ったでしょ?考えてる事があるからちょっと待ってって」

私の言葉に、何かを思い出すように考え込み、やっと合点がいったみたいだ。

「…それで?」

「ご褒美、何がいいか考えて…倉田くん、最近疲れてるだろうから、温泉でゆっくり癒して欲しいなって」

そう話したら、倉田くんがおでこに手を置いて、大きくため息をついた。

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