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sugar-holic2

第12章 その為の計画

「湯加減、どう?」

「ちょうどいい感じですよ」

倉田くんが手を動かして…

その動きに合わせて、お湯がチャプンと音を立てた。

「そんなに気になるなら、一緒に入ればいいのに」

くくっと喉の奥で笑われて、無意識に唇を曲げていた。

何だってこの人はこういう口の聞き方をするんだろう?

「え、と。じゃ…洗う?」

タオルを手に取り声をかけると、倉田くんがようやく私の姿を見た。

そして、一言。

「却下」

え?

「何でよ!?」

結構ここに来るのに悩んで…ようやく決意して来たのに!!

そんな思いが顔に出ていたんだろう。

倉田くんは口の端を歪めて笑いを浮かべた。

「その格好、何?」

え?格好!?

指摘されるような格好じゃないよ?

…さっきと同じ、色浴衣のままだけど…?

言われた意味が分からなくて、ただ倉田くんを見返すと

「俺は裸なのに、アンタは着てる訳?」

そう言って濡れた手で前髪をかき上げた。

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