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sugar-holic2

第2章 成功後の約束

「そんな事ないよ?」

とぼけてみせたのに

「無駄。分かりやすいよな」

断定されてしまって、唇を尖らせた。

「だって…人に好かれるの、悪い気はしないでしょ?」

私の言葉に小さく笑いを落とすと

「好きって言われて浮かれて、付き合いたくないって落とされて?」

いや、付き合いたくないとは言われてないけど!?

「あの時のアンタの顔、今思い出しても笑える」

倉田くんは肩を震わせて笑いをこらえてる。

いっそのこと爆笑してくれればいいのに。

その態度が面白くなくて、プイッとそっぽを向いた。

ホテルまで続く道のり。

窓の外を流れ行く景色は、ネオンが光り輝いていて。

その光が、やけに明るく感じる。

あ、そうか。

岐阜の明るさに慣れてしまったから、か。

たった半年。

それなのに、いま東京にいることが不思議に思うくらい、岐阜に染まってる。

平谷次長にも『もうすっかりこっちの人間だな』って言われたっけ…。

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