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sugar-holic2

第2章 成功後の約束

窓の外を見ながらそんな事を考えていると…

不意に、左手に倉田くんの指が触れた。

そのまま滑るように私の手の甲を撫でて…

指の間に指を絡めて、きゅっと握られた。

手のひら同士なら『恋人繋ぎ』なのに。

手の甲を包むように握られてるから、私が指を動かしても倉田くんの指先に触れるだけ。

どうせなら、恋人繋ぎしたいのにな…。

倉田くんを窺うと、こっちを見て頬を緩めた。

「分かりやすい」

「え?」

「繋ぎ直したい?」

軽く力を入れられて、手をきゅっと握られた。

う…。何で分かるんだろ。

だけど、分かっちゃってるんだったら…

指先で倉田くんの指をなぞって、小首を傾げる。

すると、小さくため息を吐かれ

「あーあ」

小さな声でぼやかれた。

「どうしたの?」

「…ズルい女」

え?何で?

そんな事言われると思わなくて、目を丸くして倉田くんを見ると

「そういう顔。こんなの余裕って感じ?」

そんな事ない。

倉田くんといると、余裕なんて感じたことないんだよ!?

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