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sugar-holic2

第13章 計画とは違って…

口を尖らせたまま倉田くんを睨み…

ふぅ、と息を吐いた。

「…どうしたらいいのか教えて?」

今日1日は、怒らない、怒鳴らない、喧嘩しない。

自分で立てた誓いなんだから。

真っ直ぐに倉田くんを見ると、倉田くんは顔を歪めて…

何で苦笑いを浮かべるの!?

「はい、終わり」

ペチンと内腿を叩かれた。

「痛っ!!何するのよ!?」

「洗うの終わった。流してやるから」

さっさと立ち上がると、シャワーで泡を洗い流していく。

話を打ち切られて釈然としないでいると

「根本から直さなきゃならないからな…」

ぼそりと呟かれた。

根本!?根本って…どういう意味!?

シャワーが終わり、濡れた肌に当たる風が余計に冷たく感じていると

「長くなるだろうから、とりあえず風呂入りません?」

「え…えぇっ!?」

「そのままじゃ風邪引きますよ?」

そう言って、右手を引かれた。

「ほら、早く」

引かれるまま、思わず一歩踏み出すと

「あ、そうだ」

いつもの、意地悪な笑みを浮かべて言われた。

「風呂入るときはバスタオル外してくださいね。常識、でしょう?」

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