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sugar-holic2

第13章 計画とは違って…

急に真面目な口調で呟かれて。

ずっしりと重さを増した呟きに、追い詰められたような錯覚を覚えた。

何か…何回も言われてる気がする…。

「う…気をつける、よ」

膝裏から上に向かい始めた手の動きもあるんだけど、妙にドギマギして答えると

「ま、無理ですね」

冷たく返された。

「即答!?」

それに、何ですぐに否定するのよ!?

「アンタ、気付いてないからさ 」

「何が?」

「何に気を付ければいいのかって事に」

何に?

倉田くんがどの話をしているのか分からない。

首を傾げてしまうと、倉田くんの目が細くなった。

「な。気付いてないだろ?」

何か…ものすっごく馬鹿にされてるような気がする!!

「倉田くんは…分かってるの?」

探るように問うと、はぁ…とため息をつかれ

「だから注意してるんだけど?」

何を聞くんだ?と言いたげな表情をした。

ううっ…!!可愛くない!!

今日1日で、倉田くんの可愛い部分とか垣間見る事ができて油断してた。

やっぱりこの人はこういう人なんだよ!!

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