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sugar-holic2

第15章 聞き酒

「何よ!?」

「いいえ。頑張って下さい」

そして③の瓶を開いて注ぐ。

「あ、凄い濃厚。これは分かるよ」

「ま、ヒント問題ですね」

「美味しい。これ、一番好きかも」

思わず笑みを浮かべると、倉田くんが片頬を歪めて

「金かかるオンナ」

「…うるさいなぁ」

でも、このやりとりで確信した。

③は大吟醸だ。

「じゃあ、④は?」

④を開けて注いでみる。

「…え?」

一口飲んで、動きが止まった。

水のように爽やかで、するんと飲めてしまう。

あまりの特徴の無さに戸惑ってしまった。

本醸造、純米酒、純米吟醸、大吟醸の四種類。

そのうち、大吟醸は分かってるから、あとは3つなんだけど…。

考え込んでいると

「勝負、って言ったよな?」

倉田くんが②を飲みながら聞いてきた。

「勝ったら、何してくれる?」

「何って…景品もらえるからいいでしょ!?」

すると、短く息を吐いた。

「アンタからもらう訳じゃないし」

う…。細かいところ、気が付くよね!?

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