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sugar-holic2

第18章 だから、俺は…《倉田side》

梢から返事をもらった。

けれど、それで何が変わったかって言えば…

会社では相変わらずだ。

俺が新しいプロジェクトに参加しているせいもあるけど、梢も色々忙しくてすれ違ってばかりだ。

休日もたまにしか会えなくて…

何が変わったんだろうな?

強いて言えば。

泊まりに行ったとき、朝メシを作ってくれた。

たったそれだけの事。

だけど、それがどんなにすごい事なのか…俺以外の人間には分かんないだろうな?

梢の中で俺が存在してる。

それが分かって、嬉しくて…気恥ずかしかった。

早いところ、梢に追い付きたい。

いつまでも『上司と部下』なんてポジションに収まってるつもりはないんだ。

そのために、俺は…

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