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第18章 だから、俺は…《倉田side》

今日は年に一度の、岐阜支社の方針発表会が行われている。

場所もいつもの会社ではなく、福祉会館のコンベンションホールを借りて行うんだ。

支社長の挨拶から始まって、専務、常務がこの1年の振り返りと来期の目標を発表していった。

総務部の発表が終わったところで休憩に入り、ホールからラウンジに移動してきて…

「あ、倉田。お疲れさん」

商品企画部の富永が声をかけてきた。

「お疲れ」

俺の横に座ると同時に

「聞いたぜ。お前、今年一番だってな」

あぁ…あの話か。

「当然の結果だろ?」

ニヤリと笑って答えると、富永が目を見張って

「さっすが。相変わらず大口叩くよな」

すると、会館の女性スタッフがコーヒーを配ってくれて、それに会釈で応えると

「お前さ、こんな所でまで色目使うなよ?」

呆れたように言われた。

「そんなつもりはないよ。礼ぐらい言うだろ?」

「倉田の場合、その先がありそうなんだよな」

「そこまで節操なしかよ!?」

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