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sugar-holic2

第18章 だから、俺は…《倉田side》

全くこいつは。

コーヒーを飲みながら、目線だけ富永に向けると

「所で、悩みは解消したのか?」

俺の問いに、富永は首を傾げている。

何だ。それなら大したことないのか。

「彼女。遂に振られたか?」

ニヤリと笑って見せると、富永が慌てて

「バカ言うなよ!!」

そして大きくため息をついた。

「あのプロジェクトが落ち着いたら…俺も落ち着きたいなぁ…」

それがあまりにも切実な声で…。

そこまで追い詰められてるとは思ってなかった。

「結婚?」

「できれば」

前に話したときも結婚を意識してる発言をしてたよな。

「ふーん…ま、頑張んな」

こういうものはお互いの想いも大事だけど、タイミングとか周りの動向とかが関わってくるものだからな。

俺なりの励ましを贈ると、富永が眉を上げた。

「何だよ」

「お前からそういう言葉が出ると思わなかった」

…あのなぁ!

「そういえば、お前はどうなの?」

「どうって?」

「ものわかりの良すぎる彼女、元気?」

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