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sugar-holic2

第18章 だから、俺は…《倉田side》

「倉田くんも戻った方がいいんじゃない?」

俺を見て、さらりと悪びれずにそんな事を言う。

全く…この人は。

会えて嬉しい、とか、そんなことすら言えない状況かよ。

「嘘つき」

梢にだけ聞こえるように小声で指摘すると、目を丸くした。

「え!?」

「そんな気負うなよ。緊張してんだろ?」

気持ちを探るように顔を覗き込むと、困ったように眉を下げた。

「何で…?」

分かったか、って?

「分かるさ」

どれだけアンタを見てきたと思ってるんだ?

すると、観念したように小さく息を吐き出した。

「ん…してる」

小さな声で弱音を吐くと、それを打ち消すように明るい声を出した。

「でも頑張らなきゃね」

笑顔を浮かべるけど…少し引きつってるぞ!?

「何かヘマしたら助けに行きますよ?」

そう言って笑いを浮かべると、口を尖らせて

「ヘマなんかしないよ!!」

そんなムキになるなよ。

尖らせた唇に人差し指で触れると、梢が何度も瞬きを繰り返した。

「分かってます。けど、ちゃんと見てるから」

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