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sugar-holic2

第20章 おまけ~その後の二人~

スパークリングのロゼワインを、フルートタイプのグラスに注いだ。

しゅわしゅわと立ち上る泡が、弾けながら芳しい香りを溢れさせている。

ペアグラスの片方を持ち上げると

「一位、おめでとう」

そう言って、友紀の持つもうひとつのグラスに軽く打ち合わせる。

カン、と高い音が鳴り、グラスの中の泡が一筋立ち上った。

「ありがとうございます」

友紀が目を細めて笑みを浮かべ礼を言うと、ワインを味わった。

ほんのり甘くて、香りがよくて…うん、美味しい。

「頑張った甲斐があったね」

ソファーに腰掛けて友紀を見上げると

「そうですね。こういうのも言霊って言うんですかね」

唐突に、友紀らしくない言葉を口にしてきた。

言霊!?

首を傾げて眉をひそめると、友紀がグラスを傾けながらニヤリと笑い

「梢の言う通りになったからさ」

「何が?」

「社長賞。やっと貰えた」

その言葉に、思い当たる事があった。

「あー、何か言ったね。だけどあれは」

「「浅野社長賞」」

二人で同時に口に出た言葉に、くすくすと笑い合った。

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