テキストサイズ

sugar-holic2

第3章 約束と責任と…

「ただのド阿呆」

そう呟きながらブラウスのボタンを外されて、

「…は?」

思わず聞き返してしまう。

聞き間違えた?

さっきまでの甘い流れとは全然違う方向なんだけど!?

「ビギナーズラックみたいな感じ?」

ブラジャーと胸の境を指で辿りながら、鎖骨に唇を這わされる。

「んっ!…何それ…っ!?」

倉田くんを押し返そうとしたのに、力が入らなくて、肩に手を回そうとしてるみたいになってしまった。

「計算じゃない分、読めないし…入り込んでくる時もある」

肩に置かれた私の手に自分の手を重ねて、きゅっと握られて

「そういうのがさ、天然の…たまんなくいいトコ」

手を取られると、チュッとリップ音をたてて、指先にキスを落とされた。

目を合わせたまま、5本の指すべてにキスをされて…

どくん。

心臓が大きく跳ねた。

う…わ…。

少し赤く色付いた目元で熱く見つめられて…

その色香に、目が反らせない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ