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sugar-holic2

第4章 責任の行方

お昼休み。

休憩所でお弁当を食べながら、比呂子さんに話を聞いてもらってる。

前に平谷次長と美帆ちゃんの疑似結婚式をした。

その時に、比呂子さんには、倉田くんとの事を見抜かれてしまって。

それ以来、比呂子さんにだけは話を聞いてもらってるんだ。

倉田くんと付き合ってることは、社内では内緒にしてるから、今も固有名詞なしで話をしてる。

社内だと誰が聞いてるか分からないし…。

私の話を聞いて、比呂子さんは湯飲みのお茶を啜った。

「梢ちゃん、そりゃあズルいよ」

「え…そう…かな?」

「もっと気持ちを伝えてもいいんじゃないの?」

「伝えてる…つもり」

卵焼きを口に放り込むと、比呂子さんは小さくため息をついた。

「梢ちゃんは肝心な事になると喋んないんだよなぁ」

「だって…あっちだって気付いてるからそんな態度なんじゃない?」

「感じてるのと聞いたんじゃ違うでしょ?」

さらりと言われて、ぐぅの音も出ない。


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