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sugar-holic2

第5章 行方の知れない想い

特定の彼女はいなくて、セフレが何人かいたときの話でしょ?

私だって去年は強司とクリスマスしたもんね!!

だけど、クリスマスに遊園地デートなんてしなかったな。

強司に連れていかれたのは割烹料理屋で。

『クリスマスなのに何で?』

『だからこそ和食だろ?俺たち日本人だぜ!?』

変な理屈こねられて、でも料理は美味しくて、楽しかったよな…。

そんな事を思い返していたせいで

「なら何ですか?もしかして、デートのお誘い?」

意地悪な笑みを浮かべて聞いてきた倉田くんに

「そういうのもいいかもね」

何の気なしに答えてしまった。

「え?」

「ん?何!?」

「見に行きます?」

「え?…あ!そうじゃなくて!!」

危ない危ない。考えにはまりこんでた。

「人を呼び込む要素として、フロジェクションマッピングっていいと思うでしょ?」

「要素…まぁ確かに目玉にはなりますね」

腕を組んで背もたれに凭れると、私を真っ直ぐに見据えた。

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