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sugar-holic2

第5章 行方の知れない想い

よし。まずは現状確認から。

「倉田くん、国体のプロジェクトが終わって…で、今は通常業務だけだよね?」

「そう…ですね。今のところは」

今のところ?

「これから何かあるの?」

「いや、今のところは話はないですよ?」

何だろう?変な言い方してる。

そのうち、何かが舞い込んでくるのを待ってるみたい。

…まぁいいか。

とりあえず、1段階クリアだ。

「じゃあ…プロジェクションマッピングって、見たことある?」

流行りだしてから数年経ってるし、倉田くんの事だもん。知ってるよね。

「当然。去年のクリスマスに遊園地行って…」

倉田くんは笑いながら話し出して…話の途中で急に口を閉ざした。

私を見て、苦笑いを浮かべて

「何?誘導尋問?」

「別にそんなんじゃないけど…史華さんと?」

聞くつもりなかったのに、つい名前が出てしまう。

「いや!そこに行ったのはあいつじゃなくて…」

また急に口ごもると、頭を押さえて舌打ちをしてる。

…あぁ、なるほど。

「別に気にしてないから」

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