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sugar-holic2

第6章 想いの深さ

「いらっしゃいませ」

店の入口をくぐると、マスターがいつも通りの挨拶をしてくれる。

「こんばんわ。いいですか?」

指を1本立てて、一人だってアピールして見せると、

「どうぞ。ごゆっくりしていって下さい」

柔らかく笑みを浮かべて、店内に案内してくれた。

「あ、梢ちゃん。いらっしゃい」

カウンターから亮くんが声をかけてきたから、自然と彼の前の席に着いた。

「こんばんわ。久し振りだね」

「ホントに。最近来てくれなかったから、どうしてるのかなって思ってた」

うん。ビジネストークだとしても、そう言われて悪い気はしないな。

「ごめんね。仕事が忙しくて」

「やっと一区切り出来た?」

「え?あ、うん」

「美容院行ってリフレッシュして?」

「あ…分かる?」

髪を抑えて微笑んだ。

毛先を揃えて、スタイリングしやすいように流れを作ってもらったんだよね。

「サイドの髪の動き、何か色気あっていい感じ。男受けしそう」

「え?本当?」

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