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sugar-holic2

第6章 想いの深さ

「本当。そういうの、めっちゃ俺の好み」

…あのねぇ。

「それ、男受けじゃなくて亮くん受けなんじゃないの?」

「梢ちゃん、手厳しいなぁ」

亮くんがキツネのようなつり目を細くして笑う。

ビジネストークだって分かってても、こういうのにうっかり乗せられちゃう子もいるんだろうな。

手厳しくなるのは当たり前だっての。

「で?綺麗になった所で、これからデート?」

「ううん。飲んだら帰る」

「え?土曜日なのに?」

「うん、そうだよ?」

メニューを広げて、注文する品を吟味しながら受け答えしていく。

何にしようかなぁ…。

「あ、じゃあ、明日デート?」

「ううん。しないよ?」

…あ、これにしよう。

「スコーピオンをお願い」

メニューから顔を上げて亮くんを見たら、眉を上げて私を見ていて…

え?何?その表情。

「スコーピオン。かしこまりました」

すぐににこっと微笑むと、オレンジとレモンを輪切りにした。

シェーカーに三種類のお酒とジュースを入れると、耳の横で構える。

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