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sugar-holic2

第6章 想いの深さ

シェーカーを振っている姿に目を惹き付けられた。

うん。バーテンダーのモテ要素だよね。

亮くんって細身だし、年下だからか『男の子』って印象なんだよね。

でも、こういう格好でこういう所作をしてると…それらしく見える。

かっこいいじゃない!?

だけど。

倉田くんが同じ衣装で同じことしたら…。

亮くんを見ながら、妄想を膨らませてみて…思わず笑ってしまった。

…うわ。はまりすぎる。

騙される女の子、続出するんだろうな。

……うん、絶対だ。

亮くんはシェーカーを下ろすと、細身のロングタンブラーに氷を入れた。

シェーカーの中身を注ぎ、輪切りにしたオレンジとレモンをグラスに飾り付けてストローを差すと

「どうぞ。スコーピオンです」

すっと私の前に置く。

「ありがとう」

スコーピオンって名前だと、もっと赤い色を想像してたのに、明るいオレンジ色のカクテルだ。

ほどよい酸味と甘さで、スッキリしてる。

「美味しい」

「ありがとうございます」

亮くんがにこっと微笑んだ。

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