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sugar-holic2

第6章 想いの深さ

「梢ちゃん、土日休みじゃん。2日あればどっちかは空くよ?」

「まぁね…」

それはそうなんだろうけどね…。

考えを巡らせていると、自然に唇を尖らせていたらしい。

亮くんはくすくす笑いを浮かべた。

「相変わらず、オトコゴコロ分からないまんま?」

「相変わらずって…ひどくない?」

そりゃあ確かに、何もかもが分かってるほど倉田くんを理解できてないけど。

でも…相変わらずって言われる程じゃないよ!?

だけど亮くんは、私の抗議も聞き入れず

「ひどくない。梢ちゃんが俺の彼女なら、拉致してでも一緒にいるけど」

「拉致!?」

物騒な事言うんだね!?

驚いて聞き返したら、亮くんは肩をすくめて

「じゃなきゃ、俺のための時間、作ってくれなさそうで」

そう言って、薄く笑った。

それとオトコゴコロと、何の関係があるのよ!?

「彼氏さんも休みの日に会いたいんじゃないの~?」

…そういう話?

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