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sugar-holic2

第6章 想いの深さ

「だって…向こうだって、休みの日に色々したいことあるだろうし」

実際、休みの日にデートらしいデートってしてない気がする。

「会いたいってのは入らない訳?」

「仕事の時に会社で会うし」

ほぼ毎日顔を合わせてるからかな?

休みの日に会えなくても、淋しいって思えない。

むしろ…

「それ、マジで言ってる?」

眉をひそめた亮くんに

「結構マジだけど?」

笑顔で答えた。

すると

「ありえねー」

苦い顔で呟かれた。

「会社で会うのと休みの日にデートするのは違うっしょ!?」

まぁね。

会社だと誰が見てるか分からないし?

落ち着いた話なんか出来ないけど。

でも…

カクテルの中の氷をストローで突っつきながら、ため息をこぼした。

「だけど…私と会ってたら休めないし」

独り言のように呟いたのに、亮くんには聞こえていたらしい。

「へ?」

想定外の話のようで、キョトンとした顔をしてる。

カクテルを飲むと、氷が溶けたせいか、酸味が強く感じられた。

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