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sugar-holic2

第7章 深まる疑惑《倉田side》

「俺なんかはさ、ちょうど手が空いてた頃に話があったから、調整してこっちにかかりきりになれたんだけど…倉田は?」

「二足…三足か?ワラジ履き中」

指を折ってみせると、富永は眉を下げて

「お前の足は何本だよ!?」

「まだ本格始動じゃないからな。営業の仕事は薄いから。今なら何足でも履けるぜ」

富永はくくっと喉の奥で笑った。

「相変わらず口の減らない奴」

「こんな事で余裕無くすかよ」

短く笑ってコーヒーを飲んだ。

すると、富永が頬杖をついて

「だけどさ、急に忙しくなって…正直辛い」

「何だよ、そんなに追い込まれてんのか?」

「ん…仕事より、プライベート。彼女がさ…」

「あぁ…」

相槌を打ち、ニヤリと笑う。

「愛想が尽きたか」

「恐ろしい事を言うなよ」

慌てる富永が面白くて、ニヤニヤ笑いを浮かべると

「ドタキャンもあんまり続くと危ないぜ?」

「だよなぁ…。倉田は?彼女怒らないか?」

「全然」

むしろ仕事しろって派だからな。

笑みを浮かべると、富永がため息をついた。

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