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sugar-holic2

第7章 深まる疑惑《倉田side》

「あぁ、そうかもな」

馬鹿らしい。

馬鹿らしくて話に乗る気にもならない。

聞き流す体で椅子に凭れると、コーヒーを飲み干した。

そんな態度に、富永はははっと笑った。

「余裕だな。さすが倉田様」

「はぁ…お前と話したら余計疲れた。休憩の意味ねぇわ」

「うっわ!!ひどくねぇ!?」

そう言いながらも、ニヤニヤ笑って…。

お前もなかなか余裕じゃないか?

「さぁてと。戻るか」

椅子から立ち上がり、紙コップをゴミ箱に捨てていると

「そういや…松岡課長ってお前のとこの人?」

突然富永から告げられた名前に動揺してしまった。

カラン…

ゴミ箱を外れ床に落ちた紙コップが、思いの外大きな音を立てた。

「あ、あぁ。俺の部署の課長だけど?」

急いで拾い上げて、ゴミ箱に捨てる。

富永とあの人との接点なんかないはずだろ?

突然何なんだよ!?

「女の上司って、どう?」

「どう…って?」

「やりにくい?やり易い?」

…何だ。そんな話か。

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