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sugar-holic2

第7章 深まる疑惑《倉田side》

梢…ちゃん!?

名前で呼ばせてるのもどうだよって所なのに。

年下に『ちゃん』付けされてんのかよ!?

俺が名前で呼ぼうとしたら、素早く却下したのに!?

…何だよ、それ。

「俺、見てないから何とも言えないな」

余裕ぶって笑みを浮かべると

「じゃあ本当に戻るわ」

片手を上げてその場を立ち去った。

「おう!!負けずに頑張ろうぜ!!」

富永の声が背中にぶつかる。

負ける?誰が、誰に?

…いやいや。富永の言葉はそういう意味じゃないだろ。

自分の作業スペースに戻り、パソコンの画面を見る。

…けど。

画面の文字が頭に入ってこない。

…何だって言うんだよ!?

「…くそっ」

休憩前より煮詰まってる。

スマホを取り出して、電話帳からあの人を探して…指が止まった。

電話して…どうするんだよ。

誰といるのか確認するのか?

迎えにも行けないこの状況でそれをして…それで?

小さくため息をつくと、スマホを机の上に置いた。


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