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sugar-holic2

第7章 深まる疑惑《倉田side》

答えない俺に肩をすくめると

「仕事の出来る女って、もっと冷たい感じかと思ってたんだけど、そうでもなさそうだし」

そんな事を言って、コーヒーを飲み干した。

そうでもなさそう?

「どこかで会ったのか?」

じゃなきゃ、そんな感想持たないだろ?

不審に思う俺に、富永は軽く答えた。

「おぅ、今朝な」

「今朝?」

何で?

「会社来るときにそこの駐車場で見たけど、キレイなおねーさんって感じだったぜ?」

「へぇ…」

何だろう。忘れ物かやり残した仕事でもあったのか?

でも…姿、見てないけどな…。

あの人が会社に来たのなら、顔ぐらい見たかったのに。

そんな甘い考えは、富永の言葉で消し飛んだ。

「いいよな~。部下に働かせて、自分は年下の彼氏とデートか」

…は?

「茶髪のにーちゃん連れてた。俺らよりだいぶ年下って感じの」

茶髪?年下の男…?

誰だよ!?

「…ただの知り合いで、彼氏ではないかも」

「そうかぁ?『梢ちゃん』なんて呼ばせてんのに?」

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