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sugar-holic2

第9章 時間を忘れて…

しばらくナビの指示通りに車を走らせていると、倉田くんがぼそりと呟いた。

「…高速乗んの?」

道路の案内板で推測したか。

カーナビの表示は最詳細にしてあるから、それを見ても何処に行くか分からないようにしてたのにな。

「うん。乗るよ?」

気軽に答えると、はぁ…とため息をつかれて

「…やっぱり運転代わろうか」

全く!!少しは任せなさいっての!!

「大丈夫!そんな心配なら目を閉じててよ。何なら寝ててもいいよ?」

「いや…寝るどころじゃないから」

…どういう意味ですか?

何となく面白くないんだけど!!

ちらりと横目で倉田くんの様子を窺うと、落ち着かないように腕を組んで前を見ていた。

怒らせようと思って運転してる訳じゃないんだけどな。

唇を尖らせて前方に視線を戻した。

ただ…倉田くんに運転してもらうと、この旅行の意味が無いから…。

せっかく天気もいいし、気分良く過ごしたい。

そんな事を考えながら、ひたすら運転に集中した。

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