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sugar-holic2

第9章 時間を忘れて…

新しいプロジェクトが始まって、でも以前からの仕事も引き続きやってて。

完全にオーバーワーク。

なのに、誰にも頼らず、全部一人でやってる。

…疲れてるよね?

少しやつれた感じがする頬に、手を伸ばす。

ちょっと横になっただけですぐ寝ちゃうくらい、睡眠不足なんでしょ?

知ってるんだよ?

倉田くんがこの2日間を完全オフにするために、どれだけ無理したかって事。

だから、移動の間に眠れるように、私が運転できる車を借りたんだけどな…。

でも…まぁ、この方がいいか。

車の中より、ベッドの方が楽に眠れるだろうし。

何より…

「倉田くん?寝ちゃった?」

問いかけに無反応だから、念押しで頬に触ると

「う…んっ…」

寝返りを打ちながら、手を払われた。

大丈夫かな。熟睡してるよね?

そっとベッドから抜け出して、倉田くんの様子を窺い…安心してその場を離れた。

さて、と。

じゃあ倉田くんが寝てる間に、準備を始めますか。

笑みを浮かべると、音をたてないように部屋から出て行った。

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