sugar-holic2
第10章 忘れていた『約束』《倉田side》
全く…何だって言うんだろう?
助手席に深く背を預けながら、運転手の横顔を眺める。
真剣な顔。
仕事の時でもまれにしか見せないその表情に、思わず目を細めた。
普段運転なんかしないのに、わざわざレンタカー借りてまで行きたい場所って何処なんだ?
東海北陸道…って事は、郡上、飛騨…富山?福井?
この人の実家じゃない事は確かだな。
正直、残業続きで頭の回りが悪い。
こんな時にそんな場所に行くのは勘弁して欲しい。
内心ほっとして…車の振動に体を預けていると、つい眠ってしまいそうになる。
『何なら寝ててもいいよ?』
そう言われたけど…
久々に、休日一緒に過ごせるのに、眠るなんて勿体無い気がする。
それに…
正面を見ているフリをして、隣の人を見る。
こういうのも、たまにはアリかな。
真剣な顔して…でもすごく無防備で。
面白くて可愛い。
こんな姿が眺められるのに寝てるなんて、それこそ勿体無いだろ?
口元に浮かんだ笑みを、頬杖で隠した。
助手席に深く背を預けながら、運転手の横顔を眺める。
真剣な顔。
仕事の時でもまれにしか見せないその表情に、思わず目を細めた。
普段運転なんかしないのに、わざわざレンタカー借りてまで行きたい場所って何処なんだ?
東海北陸道…って事は、郡上、飛騨…富山?福井?
この人の実家じゃない事は確かだな。
正直、残業続きで頭の回りが悪い。
こんな時にそんな場所に行くのは勘弁して欲しい。
内心ほっとして…車の振動に体を預けていると、つい眠ってしまいそうになる。
『何なら寝ててもいいよ?』
そう言われたけど…
久々に、休日一緒に過ごせるのに、眠るなんて勿体無い気がする。
それに…
正面を見ているフリをして、隣の人を見る。
こういうのも、たまにはアリかな。
真剣な顔して…でもすごく無防備で。
面白くて可愛い。
こんな姿が眺められるのに寝てるなんて、それこそ勿体無いだろ?
口元に浮かんだ笑みを、頬杖で隠した。