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sugar-holic2

第10章 忘れていた『約束』《倉田side》

「着いた~!!」

達成感に溢れたその声に、はっと目が覚めた。

やべ。一瞬寝てた。

隣を見れば、満足げな表情を浮かべていて…

ってか、ここ、何処だよ!?

どこかの駐車場…だな。

周りを見回して、欠伸を噛み殺すと

「疲れた?」

のほほんとストレートに聞いてくるなよ!!

「主に『気』が」

ニヤリと笑うと、頬を膨らませて睨み付けてきた。

疲れてる…なんて認めたら、アンタ気にするだろ?

虚勢張ってでも乗りきってやる。

そう決意して、荷物を持ってフロントに向かう。

…ん?

違和感を感じて振り返れば、車の近くで立ちすくんだまま、じっと俺を見てる視線とぶつかった。

何だよ。何で来ないんだよ!?

…まさか、見抜かれた?

『体調悪いなら帰ろう』

そんな事言い出さないだろうな!?

「行かないのか?」

気取られないように、何でもないように問いかけると、急いでこっちへ向かってきて…

良かった。バレてない。

息を一つつくと、荷物を持ち替えた。

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