
言いなりなんてっ
第2章 未知
バラバラな指の動きに翻弄される。
「ひゃあ、あっ……っん、」
全部気持ちよくて、
海の表情や荒い息にいちいちキュンとさせられて、
体温が上がる。
「莉子先輩、ごめん。俺もう……余裕ない、」
そう言って服を脱ぎ捨てた海。
露になった裸体に、思わず見とれてしまった。
彫刻のような綺麗な体。
服を着ていたら分からないけど、意外としっかり筋肉があるんだな……
「先輩、いい?」
「う、うんっ」
覆いかぶさってくる海。
男らしい体に、ドキンと胸が高鳴った。
ゆっくり顔を傾けて近づいてくる顔に、そっと目を閉じる。
チュッ
「ん……」
優しくて甘いキス。
