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言いなりなんてっ

第2章 未知





わたしの中心に、海の熱が当てがわれた。



ドキン……ドキン……


海のそれは思っていた以上に太くて、こんなのが本当に入るのか心配になってしまう。



「莉子先輩……」


海の切ない声音が聞こえたと同時に、体を引き裂かれるような痛みが走った。



「……っっ、!!!」


痛すぎて、声も出ない。


何これ、何これっ!?

初めてって、こんなに痛いの!?

みんなこの痛みに耐えてきたのーーー?!?泣


痛みに歪む顔、涙でぼやける視界。



「莉子先輩、」


わたしの頬に手を滑らせる海の、その腕をぎゅーっと握った。


「いた……っ、い、」


痛みに耐えながら海の顔を見ると、海の表情もなんだか苦しそうだった。

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