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ビタミン剤

第7章 人魚のナミダ



2人の食事が終わって
翔さんも今日はのんびり過ごせる
からって言ってくれた。
2人でソファーに座ってくつろぐ
時間ができた。


「翔さん、あの…。」


「あ、そうだ。
潤の声出て具合も良くなったって
みんなに連絡しとかないと。」


「あ…うん
そうだね、翔さんお願いします。」


「潤もマネージャーに来週からの
スケジュールのこと確認しときなよ。
いろいろ骨折ってくれたりしたら
御礼も言ってあげてね。」


配慮の達人かよ、この人って。

以前はこんなところにまで
腹が立ってたりしたんだ。
ずっと俺よりも周りをその先を
見ようとしてくれる、翔さんの
大人な部分に勝手に嫉妬してた。

でも
今は素直にありがとうって思える。

メンバーにメールして、
マネージャーには電話口で大泣き
されて、最後にはかなり厳しく注意された。



「ごめん。
さっき潤なんか言いかけてたよね。」


「あ…ん…うん、あのさ
翔さん、今回は俺…翔さんに
いっぱい迷惑かけて
本当にすみませんでした。」


「そんなこと、もういいじゃん。
こうして松潤も元気になったしさ
ホントに良かったよ。」



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