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ビタミン剤

第25章 a mole tunnel


Sside



ハンドルを握る指が上機嫌にリズムを刻む。

早々にホテルをチェックアウトして向かう先は
今夜潤達が集まってる行きつけの店。


シャワーも浴びさせず
顔も身体も拭わせないままで強引に衣服を着せて
逃げ腰になる斗真の腕をむりやりに掴んで
助手席に乗せた。


両手でふるえる身体を抱えて
おびえるように押し黙っままの斗真に
優しい声で呼びかけてやる


「んな、拗ねんなよ
斗真ほら、好きだろ、コレ。
好きなだけしゃぶれよ」


「…翔くん…
でも…見られちゃうよ…」

「夜だし見えねえよ
さっき部屋で、散々可愛がってやっただろ
ほら、さっさとしゃぶれよ。
上手くやれればまた
おまえの好きな精子呑ませてやるよ」


静かに唾を飲み込む。
斗真の喉仏が上下するのを見逃さない。

興奮してんのがバレバレだって
こいつはマジで分かりやすいヤツ


カメラ越しだとあんな巧みな演技を
みせるヤツが
俺の前だとジュニア時代の
単なるかわいい後輩になり下がる。





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