ビタミン剤
第25章 a mole tunnel
「斗真、マジでかわいいヤツだよ。
後ろの席に座れ。」
「えっ?」
どうしてって不安そうな瞳が訊ねてくる
下を脱いでご褒美の準備をしとけって
囁いてやった。
「オナニーショーの始まりだ。
バックミラー越しで姦してやるよ
脱ぐの好きだもんな?
大股開いてやらしいとこぜんぶ見せつけてみろ
俺を興奮させたらご褒美に抱いてやる」
「…翔くん…ぁ…見ててね…」
工場地帯
人通りもない空き地の横
街灯もなにもない暗闇が辺りを包む場所に
車を停車させる
散々に斗真の軀を可愛がってやりながら
時折、潤への想いが胸をよぎった。
今、組み敷いてる相手が潤なら…
焦るなっ
もう、少しの辛抱だ
かならずこの腕の中に潤を抱いてやる
自分自身にそう強く暗示をかけていた
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